Aurora MySQL 2.10 バージョンの db.r* インスタンスクラスは ZDP に対応しているのか教えてください
困っていた内容
Aurora MySQL のアップグレードを計画しており、ダウンタイムを可能な限り減らしたいです。
2.10 バージョン の db.r* インスタンスクラスは ZDP(zero-downtime patching) に対応しているのか教えてください。
どう対応すればいいの?
Aurora MySQL 2.10 バージョンの db.r* インスタンスクラスは ZDP に対応しています。
ZDP の対応状況につきましては、日本語ドキュメントではなく英語ドキュメントをご確認ください。
日本語ドキュメントには、以下のように記載されています(2022.8 現在)。
Aurora MySQL バージョン 2では、ZDP はdb.t2 または db.t3 インスタンスクラスを使用する Aurora MySQL DB インスタンスにのみ適用されます。Aurora MySQL バージョン 3 では、ZDP はすべてのインスタンスクラスに適用されます。
日本語ドキュメントを確認する限りでは、2.10 バージョンの db.r* インスタンスクラスは ZDP 非対応のように見受けられます。
一方で、英語ドキュメントには ZDP の対応状況について、最新の表が記載されています。
表を引用すると、以下のようになります。
Aurora MySQL 各エンジンバーションの ZDP 対応状況(2022.8 現在)
バージョン | db.r* | db.t* |
---|---|---|
2.07.2 以降の 2.07 バージョン | No | Yes |
2.10.0 以降の 2.10 バージョン | Yes | Yes |
3.01.0 及び 3.01.1 | Yes | Yes |
3.02.0 以降の 3.x バージョン | Yes | Yes |
上記から、Aurora MySQL 2.10 バージョン の db.r* インスタンスクラスも ZDP に対応していることが確認できます。
なお、ZDP はベストエフォートであり、必ずしも再起動を回避できるものではない点にご注意ください。
Aurora MySQL DB クラスターのマイナーバージョンまたはパッチレベルのアップグレード - Amazon Aurora
ダウンタイムのないパッチ適用 (ZDP) 機能では、ベストエフォートに基づいて、Aurora MySQL アップグレード中のクライアント接続を維持するよう試みます。ZDP が正常に完了されると、アプリケーションのセッションが保持され、アップグレードの進行中にデータベースエンジンが再起動します。データベースエンジンの再起動により、数秒から約 1 分間スループットが低下する可能性があります。
参考資料
Aurora MySQL DB クラスターのマイナーバージョンまたはパッチレベルのアップグレード - Amazon Aurora
Upgrading the minor version or patch level of an Aurora MySQL DB cluster - Amazon Aurora